私A子は次男妊娠中に長男を連れて元配偶者と離婚。
実家に戻ったあと次男を出産し、私の両親と、子2人とで平和に暮らしていたが…。
昭和生まれの2コブシングルマザーがネットをフル活用して、新しいパートナーを得たお話。
当時周りの未婚組は婚活パーティーやお見合いパーティーに行っていたが、そもそも子どもを置いて外出すること自体ハードルが高い私には、とにかくお手軽さが必須条件だった。
しかし初心者がネットで出会おうとしたら…
実際に会ったのはこの時点で2名だけだったけど、その2名の印象があまりに良くなかったので、早々にネットで相手を探すのをやめようとしていた、その矢先…。
プロフィール欄に「車いすユーザーです」と書いてあったけど、そこで「じゃあやめよう」とはならず、むしろ「車いすに乗ってる人だったら、前会った人みたいに強引にホテルに連れ込んだりしなそうだし、安全かも!?」と、安心材料の一つになった。
Contents
孤独な夜は突如訪れる…
育児と仕事に追われて、とはいえ実家に身を寄せていたので、両親の多大な協力を得つつ穏やかな日々を送っていたけど、いろいろ考えて不安で眠れなくなることがあった。(子どもと一緒に毎晩早々にベッドに入るのでただ寝付けなかっただけという説もある…)
「私1人で子ども達を育て上げられるかしら」的な経済的な不安とか、老後どうしようとかいう具体的なものでなく、もっとこう漠然とした、「私死ぬまでひとりぼっちなの?」という恐怖だった。
下の子は夜泣きするくらい小さかったので、正直、性欲云々とがそういう生々しい発想はなく、可愛い子どもがいて、両親も健在で、仲の良い兄妹も友達もいるけれど、私の話をじっくり聞いてくれて相談に乗ってくれるパートナーがいたら、もっと人生素敵じゃないだろうかと思ったのだった。(もちろん離婚直後はそんなこと思わなかったので、2年とはいえ時間は傷を癒すものなのだな…)
思い立ったら即行動できるのがマッチングアプリの良いところ
とはいえ小さい子どもが2人もいたら、出会いのために活動する時間も制限されているので、取り急ぎ、子どもが寝ている横で生まれて初めて婚活アプリとかマッチングアプリに複数登録したのだった。ちなみに私が試したのが
- ペアーズ
- Tinder
- OK Cupid
だった。とにかく右も左もわからない状態で開始したので、たしか当時友達から聞いたことのあるアプリに一通り登録したんだったと思う。
ただ登録はしたものの、昭和生まれの私は、ネットでの出会いというものに未だ懐疑的だったし、お作法もよくわかっていなかった。
マッチングアプリ上のお作法がわからず失敗したこと
- 登録するアプリの特性やユーザー傾向の見極めが甘かった。たった3つのアプリしか登録しなかったけど、ペアーズはわりと本気度高めにパートナー探してる人が多い印象だった。Tinderは遊び目的の人多そう。そのあたりをちゃんと把握した上で使っていればマンガの中であったようなちょっと危ない目にも遭わなかったかも。(ちなみにOK Cupidは、Tinderで知り合った人と話してて、なんかヤリ目の人多そうなんだけど…と相談していたら、こっちの方が真剣な交際考えている人が多いと思うよって教えてもらったアプリ。結局それでイギニョに出会った。)
- 「今すぐお付き合い開始したいわけではない」という言葉はヤリ目とも取られる?アプリの特性によっては、「今すぐ彼氏欲しいわけじゃない」=「とりあえず遊ぶ相手募集中〜」と取られかねないのかも、と、実際に何人かとあってみて感じた。
- 人によるかもしれないけど、チャットだけで会うのはリスキーかなと思った。事前にチャットで会話を重ねたのち、電話やビデオ通話で実際に話したほうが、実際に会った時のガッカリとかがお互いなくて良いかも。
長電話ができたら大抵うまくいく?
私の経験上、恋が始まる前の電話で、時間を忘れて長電話できれば、わりと関係がうまくいく。イギニョとアプリ上で何度か話した後、すぐにLINEの連絡先を交換して、その数日後には「一度電話で話そう」と提案された。
とはいっても相手はブラジル人で、チャットし始めた時のコミュニケーションは英語。
当時私は趣味でフランス語を勉強していたものの、英語は高校卒業後まともに勉強したことなかったし(美大だったもので…)、もちろんポルトガル語のポの字も知らず(かろうじてブラジルってポルトガル語圏なんだよねって知ってたくらい)、そんな状況でいきなり通話するのはかなりの抵抗があった。でもイギニョの「ぜひ一度話そう!」の熱意に負けて、事前に電話する日常を決めて、電話した。
最初は電子辞書片手にゆっくりのお喋りだったけど、そのうち盛り上がって、気づいたら明け方になっていたのだった。
イギニョは生まれつきの障害ゆえに、行動も制限されるし、みんなが普通に出会ってるバーとかクラブとかのリアル世界では見た目によるハンデがあるため、今までの恋愛はすべてネットでの出会いが主だったとのこと。
大体話し始めて仲良くなった頃に自分の障害のことを打ち明けて、それでも良いよ!という人と実際に会うに至っていたそう。(障害のことを打ち明けた瞬間に連絡が途絶える人もちょくちょく居たらしい。)
彼の提案でまず通話したり、お互いの写真を送りあって実際に会ったときに備えたり、そういうものを経たので初対面のデートからスムーズに会話できてよかったなと思う。
彼を見たときの第一印象
電話したときに、具体的にどんな身体障害があるかというのも聞いていたし、実際の写真も送ってもらっていたのでさほど衝撃はなかったけど、やはりまず最初は「これ身体どうなってるの!?」と思った。
単なる下肢に障害がある車いすユーザーと異なって、イギニョは上半身からすでに麻痺や変形があったので、見た目のフォルムには正直違和感があったし、こんな人見たことない!と思った。
だけど長電話した時と変わらず、話がとっても盛り上がって楽しくて、初対面の後バイバイしたときにはもう「次いつ会えるかなー早く会いたいなー」となっていたし、相手の態度からも相手が同じように思っていることが感じられた。要する二にお互い恋に落ちるのはあっという間だった!テヘ!!
3度目の逢瀬はすでに2人の子連れだった
私がそもそも子どもを両親に預けての時間が取りにくいし、両親に対しても子に対しても罪悪感があったため、早々に3度目のデートでは子どもを連れて公園でデートした。
でもその時は「未来のお父さんを紹介〜」みたいなことはまったく考えておらず、「せっかく久々に好きな人ができたので息子に紹介したい!私の好きな人にも私の素晴らしい子ども達を見てもらいたい」というノリだったような気がする。
我が家の場合はたまたまそこから長く関係が続いて今こうして一緒に暮らしているけど、
まだ関係に自信がないとか、子どもが繊細とか、相手があまり子ども好きじゃないとかの場合は、すぐに子ども込みでデートすることはおすすめしないかも。私はただあまり深く考えず行動しちゃったのだ…。
結論、シングルマザーがネットで出会うのはアリよりのアリ
私みたいに昭和生まれで、ネット上で出会うのは抵抗があるーという方がもしかしたらいるかもしれないけど、時間も手間もかけられないシングルマザーが新たなパートナーを得たいときに、マッチングアプリを利用するのは大いににアリだと思う。
その際に、「とにかく数会ってみる!」というのも良いけど、事前に通話やオンラインデートなどしてみて、相手の内面をまず知ってから実際のデートをしてみるっていうのも成約率(?)が上がる秘訣だと思う!!