苦労して籍抜いたシングルマザーは、また籍入れるの躊躇しがち!

私たち籍、入れてません。

私達が歩いていると「あらまあパパの車いす押してあげてるのえらいわねェ」車いすに乗った外国人とめっちゃ東洋人顔の母子の一行。などと私達が明らかに訳あり家族と見て分かりつつ声を掛けてくる優しい人々がいますが

内心かなり気まずい なぜなら我々籍を入れてないから!「パパ…ではない」「パパじゃないしこれ電動車椅子だから別に押してるわけじゃない…」「何か色々質問されないうちに早くこの場を去りたい…!」「でんしゃ見たい。アイシュ食べる」

「ウフフ主人ですー」とか「子ども達のパパですー」とか適当に言ってればいいんだろうけど、籍を入れていない事実が意外と重く受け止めていて、そんな嘘をかるがるしくつけない気分になっている…。

もちろん私達が恋愛真っ盛りの当初結婚の話が出なかったわけでもないのだけど「もし私が万が一子ども達が小さいうちに死ぬようなことがあったらあなたは物理的に2人を育てて行くのは無理でしょ?結局私の実家に頼ることになるよね。なのにもし養子縁組とかしちゃってたらことが複雑になるよね。」「まあ僕の状況で2人育てるのは現実的じゃないよね。子どもの状況が最優先だからそこの判断は任せるよ。べつに今の我々の生活が入籍の有無で大きく変わるわけじゃないし」何度か話し合いの末、別に焦って入籍しなくてもいっか!という結論になって今に至ります。

ちなみに生活を共にしてるけど結婚してない私達の生活費分担はこんな感じ。私→食費、子どもにかかる費用、外食費、レジャー費など イギニョ→家賃、光熱費、インターネットなど

私は初めての身体障がい者との生活。彼は初めての子どもとの生活。お互い楽じゃないことは数えきれないくらいあるけど、今のところ結構楽しく暮らしている気がします。我が家はみんなかき氷大好き(安上がり)

シングルマザーが再婚するメリット・デメリット

【シングルマザーが再婚するメリット】

・経済的な負担の軽減

自分1人で大黒柱やるより、ダブルインカムの方が経済的に余裕が出るし(相手がやばいレベルの浪費家とかでなければ…)、いざ自分が病気をしたり怪我をした時にも心強いよね。

・子どもに父親を作ることができる

子どもは特に周りのみんなと違うことを気にするもの。みんなと同じ「お父さん」的な存在を作ってあげられることは大きい。

・老後1人じゃなくなる

子どもが巣立ってしまった後、1人生活をしながら歳を取っていくのは心細いもの。 相手に介護してもらうことを期待するとかでなく、いざという時に頼れる存在ができることは大きい。

【シングルマザーが再婚するデメリットや懸念】

・子どもとステップファザーの関係性

子どもとステップファザーが必ずしも仲良しになるとは限らない。子どもが小さい時ならいざ知らず、思春期の子どもだったら傷ついたり、嫌悪を示したりすることもある。

・環境変化の子どもへの影響

子どもにとって、お母さんとだけの生活の中に突如知らない人が入ってくるのだから、たとえ関係性が良かったとしても、一緒に暮らす当初はストレスがつきもの。

・女性の家事負担が増えるかも?

子どもと女親だけで気楽に暮らしていた場合には、新たにパートナーも生活に加わることによって、「ごはんをもうちょっとちゃんと作らなきゃ…」とか「家をもう少し整えておかなきゃ…」など、以前より家事負担が増える可能性あり。(私は実家で超ズボラ暮らしをしていたので、これめっちゃ思った!)

私が籍を入れようと思うであろう決め手

相手の感情とか状況を抜きにして言っていいなら、個人的には籍を入れる決め手は、

「相手が自分の死後に子どもを育て上げてくれるか?その覚悟はあるか?」

なのかなあと思う。

とはいえ籍を入れないカップルという形態もどんどん増えてきているし、今のところはそれにとらわれなくてもいいかな!と考えている我々。

今のところ2人の名義で家を買う予定もなし、

イギニョは就労ビザがあるから、日本人妻と籍を入れないと強制送還されるってのでもなし、

特に現在籍を入れるメリットがお互い見つからないってのが本当のところ。

子どもは意外とちゃんとした再婚とか肩書き重視しがち?

でも、長男まーちゃんがもっと小さいときは、よく「母ちゃんイギニョと結婚しないの?」と聞かれたものだった。

その理由を聞くと、「結婚してくれたらイギニョのことを名前じゃなくて、お父さんって呼べる。友だちにも、お父さんって紹介したい」とのことだった。

べつに結婚したってしなくたって、今の状況が変わるわけじゃないよ、

それに呼びたければお父さんって呼んだっていいし、友だちにだってお父さんだよって言っちゃっていいよ(民族明らかに違うけどな)と私は言ったのだけど、「うそをつきたくない」と…。

今思えば、友だちに「一緒に住んでるのお父さんなの?」とか聞かれて、「いや、母ちゃんの彼氏…」みたいに微妙な答え方するのが子供心に嫌だったんだろうと思う。

これに関しては、ごめんな。っていう気持ちと、いや別に私は恥じるようなこと何もしてないんで!という開き直りの感情が半々。後者のが強いかな…

そんなやりとりがあった後、ある日まーちゃんが学校で書いた作文を見たら、イギニョのことが書いてあった。

そこには私の元配偶者を「前のお父さん」と書いてあるのと並べて、イギニョのことを「今のお父さん」と表現されていた。

「今のお父さんは生まれつき車いすで、手で歩いているからきんにくマッチョです。」とか

確かそういうことが書かれていたと思う。

本人なりに、世間との折り合いをつけて頑張ってるんだなあと思った瞬間だった。

からの今ココ。籍は入れてなくても良好な関係性

そんなまーちゃんも今は9歳。(2020年時点)

たしか最近も「2人は結婚しないの?」そか、そんなようなことを聞かれた気がするけど、「結婚してなくても、結婚してる人たちとか、それ以上にお互いが好きだからいいんだよ」って答えたきがする、よく覚えてないけど。(適当)

それに、いろいろ察しが良い彼は、仮に私が急に死んでしまったとして、

イギニョには子ども2人育てられないこと(物理的なお世話も、言語の隔たりも含めて)を気付いているのだと思う。

現実に1人で育てていくのが無理だとしても、イギニョが私の子達を大事に思ってくれているのは知っている。

一緒に暮らしたての時は「どうしてもっとこうしてくれないの?」って、自分のことは棚に上げて相手に求めることばっかりだったけど、

じゃあ私が彼の立場で同じことをできたかと言われると、きっとそんな辛抱強さはないと思う。てか、ない。

そういう彼の忍耐力には頭が下がるし、

言葉はよく通じなくても、子ども達も、彼の愛情を感じたり、仕事へのひたむきさを目の当たりにすることで得難いものを得ているって信じている。

入籍の有無にかかわらず、こういうお互いへのリスペクトがあり続けて、

それがどちらか死ぬまで続いたのでずっと一緒にいましたっていう風になったら

そんなに美しいことはないんじゃないかしらと思う。

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