※2019年10月に行ったオランダ・ブラジル旅行のお話し。
今回の旅立ちの直前まで、イギニョは装甲車ばりにヘビーなPemobilの車いすで行くか迷っていたのだが、いかんせん重いし、まず車に乗らないので、急遽行きつけの車いす工房
さいとう工房さんでYAMAHAの折り畳みできる電動車椅子を借りたのだった。
イギニョが借りたのは古い型だったけど、JWXというモデル。
いわゆる一般の手動の車いすに、バッテリーとジョイコン(操作するレバーね)がついてるだけの頼りない見た目に、私もイギニョも一抹の不安を覚えたのだけれども…
結果的に、これめちゃくちゃ良かった!
車に積むのに折りたたんでヒョイと持ち上げられる軽さなのに(ごめん。嘘ついた。私はかなり力がある方なので、一般女性にはちょい重いかも)、
ちょっとした勾配を登る・段差を越えるなどはお手の物。
なによりコンパクトに畳めるので、普通のサイズの車のトランクに積める。
今セカンド車いすとして購入を検討しているほど、気に入った我々だった。
で、漫画の中にブラジルは「徒歩での移動が危険」って書いてあるんだけど、
スリとか強盗とか誘拐とかそういった事件が頻発するんだそうで、
そこまで治安が悪くないはずのイギニョの実家エリアでも、みんなあまりに外出しないのでびっくりした。
日本みたいに「健康のために一駅歩いちゃおう」とかそういう感覚ではないっぽい。
車から降りて車庫に入るまでいつもみんなピリピリするほどで、
「日本語喋らないで」と言われたほど…。
(日本人と気づかれたら強盗に遭うから)
ということで、今回の旅、オランダだけならともかく、「車での移動が必須」なブラジルに行くと決まった時点で、車に積める車いすを乗っていくということは必須条件だったのだ。
もちろん、手で漕ぐタイプの手動車いすも検討しなかったわけじゃないんだけど、
なにせ荷物が多く、車いすユーザーの彼でさえスーツケース一つを自分で管理しなきゃならなかったのと、
長距離移動のときにずっと手漕ぎで移動するのも疲れるし(胸から下麻痺してる人だしね…)
かといって人に押してもらうのも気が引けるということで、手動は選択肢から消去。
とはいえね!
その都度車に車いすの上げ下ろしするのってすんごくしんどいんですわ。
やっぱり、乗ってる車いすのまますっと乗車できるのが理想。
私達はいま車を持たない生活をしていて、特に不便はしてないけど、
でもやっぱり時々日帰りで遠出とか、泊まりで旅行をするときなんかは、車があったらもっと気軽だろうなー便利だろうなーとは思う。
そのうち自分の運転技術に自信が持てて(いつよ?)かつ、素晴らしいユニバーサルデザインの車に出会ったら、それに乗ってみんなで温泉とか行きたいな。